4年生が震災遺構荒浜小学校に行き、防災の学習をしてきました。
お話をしてくれたのは震災当時に荒浜小学校で校長先生を務めていた川村先生です。
壊れた校舎の手すりから、津波は単なる大波ではなく、松の木や家など様々なものを運んでくる水の塊なので大きな破壊力があることを学びました。
一階の教室。「この天井まで海の水が来ていました。みんなは今海の底にいると思ってみて。」と言われて、校舎一階部分が水没した様子がイメージできたようでした。
津波の水は海の水と違って真っ黒だつた。
水が引いた後の廊下には三台も車が詰まっていた。
などという話を聞いて、一つ一つに驚きの声をあげていた子供たちでした。
当時の荒浜地区の模型。
「東二番丁小学校の周りにはあって、ここにはないものなんだ?」と聞かれて
すぐに「ビル」と気が付く子供たち。
目線を低くしてみると学校以外はほぼ平屋の家屋だけです。
大勢の人が学校に避難してきたわけが理解できたとともに
学校と地域の方が一緒に避難訓練をしてきたことで大勢の命が救われたことも理解できたようでした。
ヘリで救出された屋上に上がると、すぐむこうに海が見えます。
この日は、静かに青く光っていました。
「学校の周りはおうちがびっしりと並んだ住宅街でお店もたくさんあったんだよ。
そこの海が海水浴場でとてもにぎわっていたんです。」と川村先生。
くしの歯が欠けたように並ぶ松の木からも津波の威力が伝わってきました。
その日を体験した方からのリアルなお話は、子供たちの心に響いたことと思います。
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